今回の本は
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』
(バフェット太郎著 はるたけめぐみ(漫画) ぱる出版)
です。
目次
日本一アンチの多い「米国株」ブロガーの本
バフェット太郎氏は
日本一アンチの多い「米国株」ブロガーを自称しています。
ブログは「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)」
日本で米国株投資をしている、または興味がある人であれば
名前ぐらいは必ず見たり聞いたりしているのではないかとは思います。
基本的にはアンチが多いのは戦略上そうしているからだろうなというのと
バフェット太郎節(バフェット太郎氏の独特の言い回し)が好きじゃない人が
それなりにいるからという解釈をしているので
私としてはいろいろ言われてるのに精神力強いなぁというのと
毎日決められた時間に必ず記事をアップしていくというスタイルは
素晴らしいなぁと思っています。
後は毎月50万円を入金できる能力もですね。
タイトルにもある通り「米国株」高配当投資戦略
バフェット太郎氏の投資スタイルは
タイトルそのまんまですけれども
「米国株」高配当投資戦略です。
バフェット太郎はコカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソンなど、アメリカの超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資をしていて、配当を再投資することで資産の最大化を目指しています。そのためポートフォリオは配当再投資戦略という投資スタイルに最適化されていて、まさにお金がお金を生むようにデザインされていますから、資産は永続的に増え続けることが期待できるわけです。
引用:『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』p27 太字は原著のまま
ということですので永続的に連続増配高配当株を保有し
配当も再投資していくことで資産を雪だるま式に大きくしていきましょう
ということを言っているわけです。
またバフェット太郎氏は
自身のバフェット太郎10種に
永続的に均等分散投資、配当も含む再投資をすることで
S&P500ETFのパフォーマンスに勝てるかもしれないという
仮説を持って現在進行形で実行中です。
別に自身の戦略をごり押ししているわけではない。
バフェット太郎氏は信念をもって
自身の戦略を継続し続けていますが
それでもETFのお手軽さにはかなわないので。メリットとデメリットを照らし合わせて「ETFでもいいや」と思う人はS&P500ETFを積立投資で長期保有してください。すでに述べたとおり、最適のマネーマシンは人それぞれで異なりますから。
引用:『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』p103 太字は原著のまま
仮に自信の持てる銘柄だけでポートフォリオを構築した場合、5銘柄(ポートフォリオ全体の3~6割)にしか投資できないのなら、残りの4~7割をS&P500ETFで代用するなど柔軟に分散投資してください。
引用:『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』p153 太字は原著のまま
とも述べています。
バフェット太郎氏は本書の4章で述べているような
「残念投資法」についてはボロカスに言いますが
大体の投資家が本来理解している「はず」の
S&Pインデックス・ファンドやETFを長期保有して
市場に倣って増やすということは否定していません。
バフェット太郎節はともかくとして、その点は安心して読めます。
r>gの残酷さにいつ気付くか。
本書のコラムではr>gについて取り上げられています。
基本的に資本主義の残酷なところは
r(投資利回り)>g(賃金伸び率)の不等式が成り立っていて
おそらく人類が滅亡するか、
極端に文明レベルが低下して現時点のレベルまで再興できない状況になるか、
宇宙人が侵略してきて地球人が全員隷属させられる
といったような特殊な状況にでもならない限り
不変だということです。
投資による資産運用を実施していない人たちが
この事実にいつ気付くのかということで
かなりの差が出てくるとは思います。
同じ本を読んでも、考えた手法が同じにならないのが個人投資家の楽しいところ
バフェット太郎氏が推薦する本が最後に紹介されていますが
私も読んだところとしては
【読書】『ウォール街のランダム・ウォーカー株式投資の不滅の真理〈原著第11版〉』
【読書】『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす』
【読書】『となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則』
【読書】『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』
などの名著が紹介されています。
ただこれらの本を読んでもそこから導き出した手法などが
異なるからこそ投資家界隈は面白いと常々思うところであります。
基本的に口が悪い文章でも気にしないならお勧めします。
本書はぶれずに「米国株」高配当投資戦略を続ける
バフェット太郎氏の投資手法の考え方が書いてあるので
高配当投資に関心があり、バフェット太郎氏の手法に興味があるけど
ブログを全部読んでいる暇はないという方にはお勧めします。
ただ全編にわたってバフェット太郎節が炸裂しているので
口の悪い表現が嫌いな人には絶対お勧めしません。(笑)
S&P500ETF対バフェット太郎10種の
最終的な結末がどうなるかは
まだ誰にもわかりませんが、
個人的には非常に楽しみにしています。