今回の本は
『お金で損しないシンプルな真実』
(山崎元著 朝日新聞出版)
です。
お金についての考え方とノウハウをコンパクトに凝縮した本。
おわりに、の頁でも書かれているのですが
この本の企画はお金についての考え方と
ノウハウをコンパクトに凝縮したやさしい本
を目指して書かれています。
お金で損しないとは言っていますが
資産運用で損をしないというよりは
人生で必要になるお金でも
余計なことにお金を支払って、損をしないようにという
警告文的な本だなという印象を受けました。
本の中で参考にしたい点を紹介したいと思います。
地雷リスト
とりあえずここだけは読んでみてほしいということで
2章の付録として運用をめぐる地雷リストというのがあります。
項目としては8項目挙げられていて
- 毎月分配型の投資信託
- 外貨建て保険
- ラップ口座
- 株主優待
- 無料相談
- 保険セールス
- 販売系のFP(ファイナンシャルプランナー)
- 銀行員
という内容です。
毎月分配型の投資信託と株主優待については
個別の商品や会社によるところはあるので
すべてがダメではないのかもしれませんが
総じていうと地雷の割合が多いということなのでしょう。
詳しい中身を全部紹介すると
引用の範囲を超えてしまうので書きませんが
1.4.以外については項目だけでも知識がないと
お金いっぱい取られそうだなぁという
香りがプンプンしますね(笑)
お金の価値とは何なのか
この本で「お金」と「価値」について記載されている部分があります。
仮にお金の形が変わった時に、個人にとって、変化すべきものは何で、変化しないものは何なのかを考えてみましょう。
もともと、お金は、金貨だったり、銀貨だったり、紙幣だったりと、時代や技術に合わせてその形を変えてきました。改ざんや不正が難しいデータを低コストで管理しつつ、手軽にデータのやり取りができる「ブロック・チェーン」という技術に支えられた仮想通貨は、ある意味ではこれまでの「お金」以上にお金にふさわしいものだと言えます。
お金は「価値」をやり取りする手段です。価値とは「人に何かをしてもらうような力を数量的に象徴するもの」だと考えたらいいでしょう。
引用:『お金で損しないシンプルな真実』(山崎元著 朝日新聞出版)p180-181
電子決済どころか、クレジットカードも使えないような店が多い
現金がいまだに主流の日本ですが
将来的にはお金がどういう形になるのかは分かりません。
ただ「価値」をやり取りする手段というのは
どんな状況でも必要があるでしょうから
いずれにしても「お金」もしくはそれに類するものというのは
人間と切り離せないものにはなるのだろうなとは感じます。
子供にも読ませてみよう
マネーリテラシーの初歩で知っておきたいことが
書いてありますので、この一冊を読むだけでも
ただ言われるがままに手数料をボッタくられたりする
確率は下がると思います。
資産運用手法としてはNISAやiDeCoを活用して
手数料の安いインデックスを選びましょうといった
内容ですので、無難な感じです。
運用手法については将来的に
各種非課税制度がどうなるかということもありますが
私は子供が本を自分で読めるレベルになったら
勧めて読んでもらい、
お金のことを一緒に考えたいと思います。