今回の本は
『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』
(シバタナオキ著 日経BP社)
です。
「決算を上手に読むための10カ条」
この本で紹介しているのは決算書を読むための
法則として以下の10カ条を挙げています。
ーはじめにー
1.他人の家庭の「家計簿」を覗くつもりで読む
2.必要なのは四則計算のみ
3.決算短信ではなく、決算説明会資料から読む
4.企業の「将来」を予測しようとする前に「過去」を正確に理解する
ー初級者編ー
5.各ビジネスの構造を数式で理解する
6.各ビジネスの主要な数字を暗記する
ー中級者編ー
7.徹底的な因数分解で「ユニットエコノミクス」を計算する
8.成長率(対前年比/YoY)を必ず確認する
ー上級者編ー
9.1社だけではなく、類似企業の決算も分析・比較する
10.類似企業間の違いを説明できるようになる
引用:『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』
(シバタナオキ著 日経BP社)p294
実際にこの書籍の中では
- ECビジネス
- FinTechビジネス
- 広告ビジネス
- 個人課金ビジネス
- 携帯キャリアの決算
- 企業買収(M&A)と決算
という事例で決算の読み方というか視点を紹介していますが
確かに読み進めていくと、
上記のポイントを抑えて分析するということが
結構重要なポイントになると思います。
特に決算説明会資料については
私も社会人として資料を作成したりしますが
アピールしたいことは載せますし
あまり触れられて欲しくないところは
少しだけにするか最悪載せませんからね(苦笑)
連続した年度で決算説明会資料を読むと面白いですよ。
すべての分野に応用は利く
テクニカルでトレードしている人には
あまり関係ないかもしれませんが
少なからず中長期投資をするにあたっては
企業がどういう状況にあるかを
理解して投資する必要があると私は考えています。
一番わかりやすい資料は決算短信と
決算説明会資料になると思いますが
各業種をどのように見ていけばいいのかという考え方は
この本で紹介されている業種以外にも転用可能なはずですので
機会があれば一読されることをお勧めします。