【読書】『敗者のゲーム』

スポンサーリンク
Pocket

今回の本は

『敗者のゲーム〈原著第6版〉』
(チャールズ・エリス著 鹿毛雄二訳 日本経済新聞出版社)

です。

スポンサーリンク

資産運用は「敗者のゲーム」であるという現実


この本の中で一貫して言われていることは

資産運用とは「敗者のゲーム」であるということです。

「敗者のゲーム」とは何かというと

敗者がミスを重ねることにより勝敗が決まるということ。

ミスが多いものが退場し、ミスの少ないものが生き残る世界です。

なぜ資産運用が「敗者のゲーム」になってしまったかの理由は

多くの「市場に勝とうとする機関投資家」が現れ

市場を支配した結果だと述べています。

その多くの機関投資家は優秀ではあるが

優秀であるがゆえにミスを重ねると

退場せざるをえなくなると。

そして市場は優秀な機関投資家の総体であるため

市場を超えた結果を出すことが困難であるということです。

また短期的には勝てたとしても

最終的には平均へ回帰するとも述べています。

実際問題として多くのアクティブファンドは

市場平均に負けているわけですから

この理論は正しいと言えると思います。

「敗者のゲーム」に負けないために


結局のところこの本で述べているのは

「市場に勝つ」という目標では

「敗者のゲーム」に負けるので

運用機関が市場に勝てないのであれば

市場に連動したリターンを生み出す(=市場に負けない)

インデックス・ファンドへの

投資を検討すべきだということです。

インデックス・ファンドは、

面白くもおかしくもないが、

とにかく結果が出る。

『敗者のゲーム〈原著第6版〉』
(チャールズ・エリス著 鹿毛雄二訳 日本経済新聞出版社)p26

ということで長期的に見れば

インデックス・ファンドは

殆どの機関投資家に勝っているという

事実と合わせて

ポートフォリオの組み方や

運用方針の決定方法、

コストに対する考え方

というものを提示しています。

投資家の恐るべき敵とは


インデックス・ファンドの有用性というのは

各所でうたわれていることですし

結果からしても特に疑う部分はありません。

コストが低くて結果を出している

インデックス・ファンドに投資することは

長期的な視野で見れば

資産を増加してくれることでしょう。

私がこの本で注目したのは

資産家に過小評価されている

共通の敵についての話です。

その敵の名前は「インフレーション」

インフレーションは既存の資産価値を減少させる

(=購買力を低下させる)

ということは明確なのですが

年率2%だと購買力半減までに36年

年率3%だと購買力半減までに24年

というように

資産を何もせずに放っておくと

どんどんその価値が低下していくと述べられています。

これは確かに重大な問題です。

ただし、だからといって

安易にデフレがいいというわけではありません。

デフレが長期的に続くと

デフレスパイラルにはまって

経済規模は縮小していくのですから

投資する側からしたら

そんな市場は魅力的ではないです。

いわゆる好景気を呼ぶ

「良いインフレ」が発生している状況が

一番望ましいと思います。

ただしインフレ率を超える形で

資産運用をしていかなければならないとすれば

長期的なインフレ率を超えた

リターンを生み出している

低コストなインデックス・ファンドを

選ぶということは

投資をする上での最適解の一つです。

インデックス・ファンドで

資産運用していない方も

この本は読んでおいて損はしないと思いますよ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Top