日経新聞の5/7付の一面に
「投信不信 迷うマネー
金融庁批判で「毎月分配」自粛 14年ぶり資金流出」
※日経電子版はこちら
という記事があったのですが
日曜の朝から正直日本の投資信託は
頭痛い状況だなと再認識させられました。
一番頭が痛かったのはこのコメント
神奈川県の40代の主婦は
「分配金は精神安定剤。毎月ちゃんと出ていれば安心できる」という。
京都市の60代の主婦も
「投信は基準価額の変動が大きすぎて心配。
元本割れしたとしても毎月分配型以外は買わない」と話す。
個人は長期運用に不安を抱いている。
出典:日本経済新聞
「投信不信 迷うマネー
金融庁批判で「毎月分配」自粛 14年ぶり資金流出」2017/5/7より
このインタビューを受けた方々には
大変申し訳ないのですが
金融機関の良いカモにされているという
印象しか受けませんでした。
というかですね。
投資信託を販売する側は
投資の基本的なことが理解できていない人たちに
適当なこといって
元本割れ確実で割高な投資信託を
売りつけるんじゃないよ
というのと
情報発信者として
日経新聞さんも記事にするのが遅すぎるわ
というのが感想です。
歴史から学べば
本来投資というのは
長期的な視野で見なければいけないし
詳細に分析すれば
毎月分配型投資信託の大半が顧客本位ではない
ということは分かっていたはずなのに
金融庁が言い出したから
参考:【雑記】金融庁長官の「日本の資産運用業界への期待」を読んで思うこと
それに乗っかってるのはどうなのかなと。
毎月分配というのが悪いわけではない
正直なところを言えば
国内の毎月分配型投資信託に
良い商品がほとんどないというのが問題
(※毎月分配型の投資信託を一通り調べてみましたが
自分で購入したいと思うものはありませんでした。)
なだけだと思います。
現状からすれば
高齢者で資産がある方が
- 複利効果がなく
- 普通分配金がほとんどなく
- 元本払戻金(特別分配金)として元本を取り崩して配当される
ような投資信託を買うなら
預貯金を取り崩して使ってたほうが
購入手数料や信託報酬などの経費が掛からないだけ
まだいいんじゃないですかと思うのですが
どんなものなのでしょう。
投資するなら学習すべきだと思う。
自分の大切なお金を託す訳ですから
金融機関の言われるがままに
毎月分配金が出るから安心とか
元本割れしてもいいとか
よく分からないことを言っていないで
学習してほしいです。
そもそも算数が出来ないような状態で
投資をすることは大問題でしょう。
しかし、買う側の金融リテラシーが向上しないと
金融庁にハッパをかけられたにせよ
まともな投資信託を作っても売れないというのは
投信業界の自業自得としかいいようがないですね。
金融庁のテコ入れはやりすぎだという
意見もあるようですが
市場規模が縮小すれば全員がジリ貧になるのは
目に見えているので
ど素人でも堅実な運用ができる商品が
生まれてくれて成長することを期待したいです。