今回の本は
『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』
(林則行著 ダイヤモンド社)
です。
13のルール
この本では株式の購入と売却に関しての
13のルールとそれぞれの公式を示しています。
買いのルール
- 数年来高値をつけたか
- 新高値の位置はどこか
- 過去の利益成長
- 直近1~2年の経常利益の伸び
- 直近2~3四半期の前年同期比伸び(売り上げ)
- 直近2~3四半期の前年同期比伸び(利益)
- 今後も成長が望めるか
- PERが高すぎないか
- 相場の上昇力の強さ
売りのルール
- 直近利益(前年同期比)が20%未満
- 会社の不正は即売り、事故は原則売り
- 基本的にはテクニカルでの売りサインで売る
- 損切は買値からー8%前後で行う
というチェックポイントを見て
判断するということですが
や
【読書】『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』
にも近いものを感じました。
やはり永続して利益を出せる会社の株を
適正な時期に買い
株価が上がり続ける限りは長期保有するというのが
理想的な状態なんでしょうね。
あとがきに耳の痛いことが書いてある
この本のあとがきには耳が痛いことがかかれているので紹介します。
「第一線のファンドマネージャーが書いた本だというから、誰も知らないような秘法を教えてもらえると期待していたけれど、ごく平易なロジックを積み上げたものだった」といった感想をお持ちの方がいるのではないでしょうか。
そのような方にぜひ聞いていただきたいことがあります。
そうした方は「投資で儲けている人たちには、一般人にはない特別の情報やノウハウがあるに違いない」と心のどこかで思っているのではないでしょうか。これは間違いであるばかりか、危険な思い込みです。
もちろんプロ中のプロの投資家には他を寄せ付けないノウハウがあります。でもその中身は突拍子もないものではなくて、本書に書かれたポイントを突き詰めていったものです。
~中略~
「儲けるには特殊なノウハウが必要だ」という人たちの根本的な問題は、自分に実力がないのは「そのノウハウがないせいだ」と思い込んでいることです。他人の芝生が青く見えて、風変わりなノウハウばかりを追いかけようとします。
引用:
『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』
(林則行著 ダイヤモンド社)p225
うーん、耳が痛いですね(笑)
ただ投資関連本を何冊も読んでいると
いわゆる平易なロジックの組み合わせでも
隣の億万長者になれる可能性はあることは分かります。
想定しづらい利回りの特殊なノウハウとして
世に紹介されているものが
いかに胡散臭いのかということになりますよね。
改訂版が出ればもっといいんじゃないかな
この本の初版は2010年の9月で
2017年の7月に10刷目となっていますが
現在の流れに沿ってチャートなどを追加した
改訂版でも出てくれると
もっと分かりやすくなってくるんではなかろうかと思います。