【読書】『縮小ニッポンの衝撃』

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今回の本は 『縮小ニッポンの衝撃』 (NHKスペシャル取材班 講談社現代新書) です。

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直接投資と関係あるわけではないけれど


この本は直接的に投資や資産運用に関係するわけではありませんが

将来的な日本の状況について

非常に難しい問題提起をしています。

本記事を書くきっかけとしては

ジンさんの以下のブログです。

人口が減少した場合にどうなるかを考察されていますので

どうぞご一読ください。

私も投資先の振り分けとしては

日本株の比率は下げていかざるを得ないと感じます。

すでに日本は貧しいのではないか


この本では縮小ニッポンの事例として

  • 東京都豊島区
  • 北海道夕張市
  • 島根県雲南市
  • 島根県益田市
  • 京都府京丹後市
  • 神奈川県横須賀市

の各種事例を取り上げていますが

共通するのは

人口減少社会による選択肢の減少

ではないかと感じた。

選択肢が多いことが経済的な豊かさに

つながるかは色々な意見があるでしょうが

これまでにあった選択肢が

少なくなるもしくはなくなるということは

貧しくなるということではないのでしょうか。

選択肢が少なくても

満足できるということであれば問題ないですが

一度受けていた公共サービスが無くなったり

なくならないにしても

負担しなければならないコストが

大幅に増大したりすることを

許容できる人間がどれほどいるのでしょう。

一部の都市で限定的に発生している事例と

思われるかもしれませんが

数十年後には日本全体に蔓延することが

ほぼ確定しているとしたら

現時点で気付いている人間が少ないか

もしくは目をそらしているだけで

すでに日本は貧しいのではないかと

非常に悲しくなりましたよ。

永遠に続く撤退戦などまっぴら御免だ


この本では「撤退戦」という言葉を使用しているが意味合いは

どんなに追い詰められても自治体は消滅を選ぶことはできない。財政が苦しくなりあらゆる行政サービスの効率が悪化しても、そこに住民がいる限り、自治体は逃げることが出来ないのである。そうした状況の中で繰り広げられる戦いを私たちは「撤退戦」と名付けた。それは、縮小していく地域の現実に正面から向きあい、それに合わせてあらゆるサービスを縮小していくことにほかならない。

引用:『縮小ニッポンの衝撃』

(NHKスペシャル取材班 講談社現代新書)p62

となっており、

また結びには

そうした厳しい状況の中で、私たちにできることは何か。それは、国も自治体も、そして私たち国民も、この過酷な現実をしっかりと直視し、問題を先送りしないことしかない。その上で、これまで当たり前に思っていた行政サービスを諦めたり、自分たちの暮らす地域を縮めていくなど、一人ひとりが痛みを分かち合いながら、「撤退戦」に身を投じなければならないだろう。そこには地方と東京の差はない。私たちは、次の世代にこの日本をつないでいく責任を負うものとして、縮小ニッポンの未来図と向き合う覚悟があるのか、今まさに問われているのである。

引用:『縮小ニッポンの衝撃』

(NHKスペシャル取材班 講談社現代新書)p196

と書かれているが

読み終えた後に非常に引っかかるものがあって

何度も読み返してみた。

私の理解の仕方かもしれないけれど

縮小ニッポンを受け入れて永遠に「撤退戦」を続けるしかない

という風に読み取れるんですが・・・。

いやいやいやいや。

待て待て待て待て。

あくまでも将来を見据えて

どこかで反転攻勢に向かうための

戦略的な撤退戦ならば我慢のしようもありますが

永遠に撤退戦を続けていたら滅ぶだけじゃないですか。

それとも国が滅ぶのをそのまま見ていて

その事実を報道するのがジャーナリズムだというのなら

そんなジャーナリズムなど要らん。

考えることを放棄して

自滅しようなんてバカバカしくてやってられませんわ。

滅びの美学なんてフィクションの中でだけやってください。

日本人として日本に生き延びてほしいが・・・


この本は問題提起としては素晴らしいのだが

日本が縮小を始めているという

現実の問題を提起だけして終わっているというか

そのためにどうすべきかという考察が

圧倒的に不足している感が否めない。

私たちもまた、東京、夕張、島根で取材してきた製造を編集しながら、日本が再生するための方策がないか、考え抜いた。しかし無責任に聞こえるかもしれないが、「これが処方箋です」と勧められるような策は見当たらず、その提示を諦めざるを得なかった。

引用:『縮小ニッポンの衝撃』

(NHKスペシャル取材班 講談社現代新書)p195

と本文中で

述べられていますが、それは怠慢なのではないでしょうか。

あきらめたらそこで試合終了ですよ。

一部で出ている海外からの移民で不足する

労働力を賄おうというのも賛成はしません。

今の日本はそれほど寛容な社会だと思えませんし

おそらく田舎ほど拒絶反応が出てくるのではないでしょうか。

私は自分が高齢者になった時に

満足なサービスが受けられないにしても

高齢者への社会保障を縮小して

未来を担う子供たちを

親が無事に産むことが出来て

安定的に成長できる社会を

目指すべきだと思っているし

人口ピラミッドをこれから予測される

逆三角形のいびつな形から

100年以上かけてでも

若年人口が一定レベルで維持される

(社会が崩壊しない)状態を作るべきだと思う。

子供がいない国に未来などないよね。

そのために撤退戦というか

「社会の徹底的な効率化」が

必要なのかなと勝手に考えてみる。

人間味が足りないかもしれないけど

社会全体として生き延びたいなら

公共サービスの維持管理コストが安い箇所に

人を意識的に集中させるのはやむなしですし

そもそも100%の人間が

満足するような社会などどこにもないですから。

また仕事についても

電子化、機械化は避けられないんじゃないですか。

社会人として仕事をしていても

仕事のために仕事をしているような

無駄な作業って多いですよね。

例を挙げれば

だいたい今時全て紙の書類でやっているなんて言うのは

ナンセンスだと思うんですよね。

住民票や戸籍謄本、印鑑証明、建物の登記などなど

こんなのマイナンバーがすでに開始されているのだから

賛否両論あろうが

紐付けして完全電子化してしまえばいいんじゃないのかなと。

セキュリティは静脈+眼球の認証+パスワードとかにして

発行手数料は預金口座もしくは

カードからの電子決済にしてしまえば

必要な場合は土日祝日だろうが

データベースから即座に情報が出てくるようにすれば

利便性上がりませんか?

税務とか法律だって

過去の事例や判例から判断するならば

高精度AIに任せたって構わないと思うんですが。

農業だって集約化とかドローンの活用とか

考えられることはたくさんあるんじゃございませんかね。

で、そこで生みだされた利益の大半は

子育て世代へ還元(富の再分配)するとかね。

ただし各種の自由を

公共の福祉のために犠牲にするような話ですから

仮に強引なかじ取りをしたとしたら反発は必至でしょうし

既得権益を握っている人間が足を引っ張るんでしょうか。

そうなってしまうのであれば・・・

長期的な投資先として日本の魅力はないですね。

どういう方向に進んでいくのかは分かりませんが

このままでいけば悪化することは目に見えていますので

自己責任で備えをしていかなければいけないのは必須なようです。

子供たちには世界で生きるために

必要な教育をしていくべきなのでしょう。

正直なところ読んだ後は

非常に憂鬱な気分になりますが

色々と考えさせられる本でした。

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